「わたしの好きな場所」 ママの声

広大な北海道での夏の一日の様子が描かれています。
きょうから、夏休み…
わたしは、家に続く畑の道をいちもくさんに走る。
そして、ひとり、りんごを持って、かくれがの納屋にまっしぐら…

とってもうらやましい夏休みの一日です。
北海道の野菜農家、スケールはでっかいんだろうなあ。
お手伝いの人も加わっての忙しい収穫をしている一方で、わたしはなんてぜいたくな時間の過ごし方をしているのでしょう。
納屋で、いろいろな発見をしながら、想像の世界はどんどん広がっていく。
読みながら、繊細な絵を眺めながら、女の子の心に寄り添い、いっしょに懐かしさを共感することができるでしょう。
そして、これからの夏の日々を期待させてくれます。

北海道の壮大な自然に抱かれて伸びのびと生活した様子の、
四季を通して描いた4部作の夏バージョンです。

少女期を北海道で過ごされた、著者、小泉さんの豊かな感性が映し出されているこの作品、
大きな画面いっぱいに夏になっても少しヒンヤリとした北海道の雰囲気や
納屋の中や庭、空や畑が見事に描かれています！

クレヨン（専門用語はなんて言うのかわかんないので）の柔らかなタッチ、
描かれた文章も、北海道の農家を忠実に表現されてて目を引く要素に。

夏休みが始まるなつの日の、女の子が感じたドキドキ感や不安な気持が素直に伝わって来ました。