先日、奈良に旅行に行った際にホンモノの大仏様をみた息子。
大仏様が作られた歴史的背景を知りたがったので、子ども向けに書かれた本を探していてこの本を見つけました。
加古里子さんが書かれた本だけあって、内容はとても本格的です。
対象年齢は、小学校高学年〜、といった感じですね。
まずは平城京、奈良の都が出来た背景から始まります。
そこから、当時の世相から天皇家・藤原家の仏教への帰依、といったことが述べられ、大仏建立にいたる流れが丁寧に書かれています。
仏像が出来るまでの過程は、私も学生の頃歴史で習った覚えがありましたが、建立後に何度も火事や戦で破損したこと、そして何度も修理が行われてきたことなどは初めて知りました。
非常に幅広い内容を網羅しつつ、大仏をめぐる歴史の流れがつかめます。
内容はとても濃いですが、わかりやすく平易な言葉で書かれていて、簡単な言葉以外は漢字に振り仮名が振られています。
大人が読んでも十分興味深い内容でした。
学校で日本の歴史を学ぶ年齢のお子さんにお勧めです。