金子みすずの詩が大好きなんです。私が(笑)。
鋭い観察力と、素直な心が、
目に映るものすべてを生き生きとさせる。
「子どもの頃に出会いたかった!」
初めて出会った時はつくづく思ったものでした。
2年前、ちょっとしたブームが起こった時、
この絵本が出ました。
正直、あのすてきな詩のイメージを壊さないか…とも
思ったのですが、そんな心配は無用でした。
森川百合香さんの、
淡く繊細な色彩の、のびのびとした絵が、
金子みすずの詩の世界をのびやかに広げてくれました。
ページのどこも、とにかく絵がすてきです。
読み終わると、作り手のこだわりが強く感じられ、
大きな満足感を得ることができます。
子どもには1歳半の頃、初めて読み聞かせましたが、
反応もとてもいいです。
何より絵がやさしく、わかりやすい。
それに、詩も絵も、子どもの視点で描かれたものばかりだから、
子どもが興味を持って見ることができるのではないでしょうか。
夜の読み聞かせでは、できるだけ毎回、
この本を最後に読むようにしています。
美しく、楽しいこの絵本の世界を、
今日の最後の思い出にして眠ってほしいから。
読む時には、
2歳の子どもには詩が少々長いので、
童謡のように、適当に音をつけて。
読むたびに違うものもあって、
そんな時は、子どもに顔をのぞきこまれます(^_^;)