きつねとたぬきがばけくらべ。
きつねはおよめさんに化けました。
一方たぬきは・・・
内容は取っても短いのに、
こっちのやまのきつね、あっちのやまのたぬき、化ける、騙す、
そしてきつねが化けるシーンでは頭に葉っぱが…
昔話のテイストがぎっしり詰まっています。
きつねが化けるシーンにも注目。
よく煙がドロン、とでて化ける絵をみかけますが、
こちらはくるっとまわる瞬間がきちんと描かれていて、
そこがまたたまらなく昔話っぽくて魅力的です。
「しゃなしゃな」「ぐえんこぐえんこ」などの
特徴的な擬態語や擬音語も松谷みよ子さんならでは。
よどみない語り口に息子もすっと物語の世界に入って行きました。
初めての昔話にもぴったりの本です。