読み進んでいくうちに息子が「だから(タイトルが)『ラモーナとあたらしい家族』なんだ」と言いました。
ヘンリーくんシリーズに出ていたラモーナを主人公にしたこのシリーズ。毎回思いますがラモーナの心情がとても丁寧に描かれているなあと思います。
今回はラモーナが学校が終わってから預かってもらっているハーウィのうちにお金持ちになったおじさんが帰って来るところからお話が始まります。
お父さんの言った言葉が心に残りました。「人生では、いつでも自分のしたいようにできるってわけじゃないんだよ。でも、できる範囲で、最善をつくさなくちゃね」と。
子どもの頃からも思っていましたが、優れた児童書には子ども向けであっても実用の書という趣もあると思うのです。
最初はラモーナの憂鬱で始まるのですが、最後は明るく終わっているので安心して読めます。
ラモーナの成長を読みながら見守っている気持ちになります。
ラモーナ三年生のお話ですので、その近辺のお子さんには共感を持って読める内容だと思います。