最後にさかなが微笑んで言う
「さかなは さかなさ」に、グッときました。
こざかなのときから見守ってきたさかなが
こんな立派に成長したことが嬉しくて。
すっかり母の気持ちです。
色鉛筆?で描いた、光さす水の中を優しいタッチで描いた絵が印象的。
特に、外の世界を見てきた蛙の話を聞いて、
さかなが自分なりにイメージする、鳥、牛、人間の絵が
色鮮やかで楽しく、魚の仮装大会みたい!
息子も「なんだこりゃぁ〜」と笑っていました。
「なにがおころうと ぼくもよのなかをみてやるんだ」
でも、憧れた「すばらしいよのなか」は、
さかなには、息も、動くことも出来ない場所でした。
蛙に池に戻してもらったさかなが
水の中で生き返るかのような描写が真に迫っていてドキドキしました。
さかなの挑戦は失敗に終わったけれど、決して無駄ではなかったと思います。
その失敗を体験したからこそ、
自分が今いる水の中が、どんな世界よりも美しいと実感することができたのだから。
今の自分が好きでいられたら
相手との違いを、比較ではなく、そのままに受け止められるのかな。
同窓会が近くて、ちょっと緊張している私自身にも訴えるものがあるお話でした。
友達が好きな絵本として勧めてくれた絵本でしたが
私にとっても好きな絵本になりました。
私も、みなさんにお勧めしたいと思います!