とっても小さな頭に大きな体の、黒いマントのおじさん。
小さなかばんからはふえ、大きなかばんからは気球(!)を取り出します。
中世ヨーロッパの町並みを思わせるような絵、色使いが印象的です。
言葉は決して多くない中に、多くを感じるというか、色々な想いが頭を駆け巡りました。うまく説明できないのですが、自分の心が子供の頃に感じていたような、わくわくするような、安心するような、ちょっと切ないような、不思議な懐かしい感覚を思い出しました。
ただし、ボローニヤ児童賞大賞に選ばれた絵本だということで、期待し過ぎたのか、ちょっと拍子抜けしてしまったことも否定出来ません。☆4に近い3つにしてみました。
娘の趣味にはイマイチかと思いきや案外好きなようで、何度か自分から選んで持ってきました。何度も読むうちにじわじわ味が出て来る本かもしれません。ベストセラー絵本にちょっと飽きてしまったら、読んでみてください。