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祖父を昨年亡くしましたが、近くに住んでいないため、あまり実感がない?我が子たち。核家族で、人が死ぬっていうことからあまり離れすぎているのも少し不安に感じます。大切な人とのお別れのとき、ちゃんと心の準備ができるようにこのような絵本を時々読みたいと思います。
投稿日:2024/03/25
岡田千晶さん特有の優しいタッチで描かれた世界には、キツネの坊やの寂しさも、おばあちゃんとのキラキラした思い出も見事に描き出されています。 大切な人がだんだん小さく、弱々しくなり、いつか会えなくなってしまう。それは耐え難い悲しみです。でも、死は自然の営みの一つであり、悲しみもいつかは時が癒してくれる。そのことを分かっている大人向けの絵本かもしれません。
投稿日:2024/02/14
儚げな後ろ姿が描かれた表紙を見て、心配になりながらも、読み進めていきました。 ストーリーのなかでは、主人公であるキツネさんの感情の機微が丁寧に描かれており、小鳥の声や木の傷、天候などとリンクして徐々に変化していくように感じられます。 また、思い出の場所をたどる姿などは自分を見ているような感覚にもなるとともに、自然と感情移入していました。大切な誰かを失うのは想像もしたくないことですが、避けられない現実だということ、また実際にその状況に直面したときにどのように受けとめていけば良いのかということなどについて改めて考えを巡らせました。 終盤の希望が持てる姿には、こちらも勇気をもらえた気がします。心の深い部分にじんわりと染みわたる絵本です。
投稿日:2024/02/12
大事な人がいなくなること。誰もが通る道ですが、好きな人であればあるほど辛く悲しい体験です。 大好きなおばあちゃんを亡くし、きつねの子の信じたくない気持ち、楽しかった思い出が次から次へとあふれてきて、どう表現したらいいか分からない気持ちが痛いほど伝わって来て、せつなくなりました。 私も母が亡くなった時は信じられない気持ちで一杯でした。 今まで居て当たり前の存在が急に無くなり、心にぽっかり穴が開いたようで、その現実を受け容れるまでかなりの時間がかかりました。 ゆっくりと静かで変わらない時間が過ぎていくなかで、雷に打たれた樫の木の傷が癒えるように、きつねの子のうつむいていた顔がだんだん前を向き、「だいすきだよ。さようなら」と言えて本当に良かった。 おばあちゃんはたくさんの思い出の中にずっと生き続けているからね。 岡田千晶さんの丁寧で優しい色鉛筆の挿絵が心に沁みて、温かい気持ちになりました。
投稿日:2024/02/11
タイトルだけ見て「なんだなんだ〜言いたいことたまってるのにもごもごして言えない話か〜?」なんて思い、子どももタイトルを読んだ瞬間「あ〜(自分と)いっしょ〜」と言い、私も「えっ何か言いたいことあるのか?!言って?!」などと返してわちゃわちゃ読み始めてしまったのですが、違った!!恥ずかしい!! おばあちゃん亡くなったとわかってからは子どもも一気にしんみりしてしまい、静かに聞き入っていました。 そんなわけでなんだかお恥ずかしい読み方をしてしまいましたが、最後のイラストにとってもほっこり。かわいくてぎゅってしたくなる!ので、代わりに子どもをぎゅっ。 そして、言いたいことは言えるうちに言おう!と再確認しました。
投稿日:2024/02/08
大切な人を亡くす経験をはじめてしたときは、きっとこのような感じ、受け止め方になるのだろうなと思うお話でした。大切な人の死を受け止めることの難しさが描かれている一方で、それでもその死を受け入れて前に向かって進んでいこうとする主人公のキツネの男の子の「生きていこうとする力強い姿」がとても印象的でした。
投稿日:2024/02/07
おばあちゃんのこと大好きだったね。 急にお別れなんて信じられないね。 おばあちゃんの家には おばあちゃんのものはそのままあるから もう会えないなんていやだね。 二人しか知らない思い出の場所にも行ったけど やっぱりいなかったね。 おばあちゃんにお手紙を書いて 思い出の場所に置けたね。 そして最後、おばあちゃんの杖や帽子を使って りすさんたちにダンスを見せることができたね。 おばあちゃんのダンスと同じだったよ。 きっとおばあちゃんも見てくれていると思うよ。
投稿日:2024/02/05
表紙絵を目にした途端、とても伝わってくるものがありました。 しかも、この題名。 心を整えて、ページを開きます。 きつねのぼうやが直面したのは、おばあちゃんの死。 必死で手紙をしたためようとする姿に、心を揺さぶられます。 あふれる思い出。 そう、大事な人を失った時、これはみな通る道。 きつねのぼうやの思い出に、風景がそっと寄り添います。 そして、したためたメッセージが愛おしいです。
投稿日:2024/02/02
やさしい、やさしい雰囲気の絵です。 その中に暗い気持ち、寂しい気持ち、前向きな気持ちを感じました。 大切な人がなくなっても、時間は流れ、毎日は変わらずやってくる。 「ぼく」にかかわる人から、自然から、自分の行動から影響を受けながら、時間をかけて「ぼく」自身がおばあちゃんとのお別れを受け入れていったと感じました。 最後がとても微笑ましく、未来に希望を感じうれしく思いました。
投稿日:2024/02/04
とても悲しく、切なく、だけど最後に勇気を与えてくれる、そんな素晴らしい1冊だと思いました。 きっと誰にでも訪れる別れ。しかもおばあちゃんとなると相当辛いですよね。私にも同じような経験があります。いつも遊んでくれていたおばあちゃんが亡くなったとき、初めて人の死を目の前にし、その時は何が何だかわからず、本当に涙が出なかったことを覚えています。でも1日経つとおばあちゃんの死を本当に感じ、理解し、落ち着くと涙があふれていたことも覚えています。 この本は本当に優しいタッチの絵がすごく状況をよく表現しているので、本の内容をもっと深く感じることができます。 少しでも多くの子供たちにぜひ読んでもらいたいと思います。おばあちゃんだけでなく、おじいちゃんに対しても同じようなことが起こるかもしれないからです。 大好きなおじいちゃんおばあちゃんたちとの別れがいつやってくるかもしれません。なので、おじいちゃんおばあちゃんが元気な今、ぜひ子供たちに読んでおいてあげたいと思いました。 少しでも死について知っておき、万が一身近に起きた時には落ち着いて気持ちの整理がつくように、この本はきっといつか子供たちの気持ち作りに役立ってくれる、そんな気がしました。
投稿日:2024/02/03
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