『そらいろのたね』のゆうじくんでしょうか。
今度はうさぎのギックと遊んでいます。
子供達にとっては、ゴミも木の枝も全てが遊び道具であり、宝物になりえます。
それは、とても魅力的な形をしていたり、珍しいものだったり、ただ単に友だちが欲しがったので渡したくないだけのものであったり。
娘に読んでいながら、自分の幼かった頃のそんな気持ちを思い出しました。
ゆうじとギックは、たからものを見つけ、2人で取り合いになります。いろんな方法で決着をつけようとしますが、なかなか勝負はつかず。というより、第三者から見たら途中からたからものよりも2人が張り合って遊んでいるだけにしか見えなくなります。うさぎのおばあちゃんに判決を下してもらおうとするも、うまくいかず。最後には、おばあちゃんにたからものをあげることになります。
でも、この一連の騒動で、ゆうじとギックは、親友というかけがえのないたからものを探し当てたのではないかと、思います。
2歳の娘にとっては、張り合う二人の姿の可愛さがお気に入りの様子。
幼稚園に行くような年齢になると、きっとこのたからさがしと同じような冒険や経験をしてくることでしょう。
たからものは何なのか、大切にするべきものは何なのか、絵本でありながら、こどもたちに教えてくれる一冊ではないでしょうか。