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おじいちゃんわすれないよ」 ママの声

おじいちゃんわすれないよ 作:ベッテ・ウェステラ
絵:ハルメン・ファン・ストラーテン
訳:野坂 悦子
出版社:金の星社 金の星社の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:2002年07月
ISBN:9784323070254
評価スコア 4.58
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みんなの声 総数 18
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  • 赤いハンカチが印象的

    大好きなおじいちゃんとの別れを、自分なりに理解して受け入れていく様が丁寧に描かれているお話です。おじいちゃんとの思い出の赤いハンカチが、セピア色のバックに映えてとても印象的でした。
    一見地味なたたずまいの絵本なので、子どもが自ら手に取らなかったのですが、一度読むと心に残ったようで、それからは「読んで」と持ってくることが多くなりました。
    巻末には訳者によるオランダの絵本の解説もあって、興味深かったです。

    投稿日:2015/02/24

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  • ぜったいにわすれないよ

    こんなおじいちゃんが居てくれたらいいのにな〜って子供はいいます。おじいちゃんとだからこそ出来ることってたくさん。いつか必ずや皆に訪れる死。それはとても悲しいことだけど、このヨーストのように乗り越えてくれたらなって思いながら読んでます。

    投稿日:2014/05/09

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  • いつか

    子どもがいつか乗り越えなければいけない死というもんだい。親も説明するのがむつかしい。また親にとっても悲しい現実です。赤いハンカチという一枚のちいさなものかもしれませんが、それが人の心をしっかりと結んでつなげてくれています。素晴らしい本だと思います。

    投稿日:2013/11/28

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  • オランダの絵本

    おじいちゃんの死を描いた絵本です。
    赤いハンカチを通して、おじいちゃんとの思い出が次々とよみがえります。
    お別れは悲しいです。
    でも、静かにゆっくりと受け入れていく様子に、救われる思いがしました。

    オランダの絵本ということで、そこかしこに外国の雰囲気が感じられます。
    あとがきを読むと、オランダの雰囲気に浸れますよ。

    投稿日:2013/08/27

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  • 赤いハンカチがお話の灯りとなっています

     赤いハンカチにやられました。
     表紙絵も作品全体も、ブラウン系の色調ですが、見事に赤いハンカチがお話の灯りとなっています。

     おじいちゃんを失ったヨーストの悲しみの深さは、おじいちゃんと過ごした楽しい時間の分大きかったのだと思います。
     「良く来た良く来たわが孫よ!この世で出会えて、嬉しいよ!」っていう、おじいちゃんのヨーストを可愛がり夢中になって遊んでいる様子から解ります。
     ただただ愛され受け入れられるこの経験は、ヨーストを「人」を信じ愛する大人にしてくれることでしょう。
     
     ドイツ語圏では、約束を忘れないようにとハンカチに結び目を作るという話を以前にも聞きかじっていました。
     このヨーストの結んだハンカチの結び目は、おじいちゃんからもらった「愛」そのものだと思います。

     人生の中で、たくさんのお別れをこれからも経験するヨーストでしょうが、おじいちゃんとのこのお別れは、心の中にもハンカチの結び目を結んだ大切なものとなったことでしょう。

    投稿日:2010/09/26

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  • 素晴らしい完成度の高さ

    • のきこさん
    • 30代
    • ママ
    • 群馬県
    • 男の子6か月

    「おじいちゃん わすれないよ」
    ベッテ・ウェステラ作、ハメルン・ファン・ストラーテン絵

    オランダで出版。2001年度のブラスティヴァの世界絵本原画展「金のリンゴ賞」受賞。この賞は、歴史ある世界的な絵本賞であるらしい。でも、賞は絵に対してなのか、文章に対してなのかよくわからない。絵は、それほど新味もないオーソドックスなものなんではないかと思うけれど。

    さっと読んで、隙がなくよく練られている作品だなぁと思った。
    現実からおじいさんとの回想場面がいくつも繰り返されることにより、2人の楽しかった日々が十分わかるし、伏線としても、小道具としても、赤いハンカチが重要な使われ方をしている。これがラストでとても効果的に演出されている。

    @現実 おじいちゃんの部屋のヨースト。悲しむヨーストに、ママは、おじいちゃんとの思い出の赤いハンカチを渡す。
    A回想1 おじいちゃんとのカウボーイごっこ。ハンカチは、ヨーストのバンダナに。
    B回想2 おじいちゃんとの海賊ごっこ。ハンカチは、海賊船の旗。
    C回想3 おじいちゃんと家出。ハンカチは、お弁当の包みに。
    D回想4 おじいちゃんと自転車の練習。ハンカチは、膝こぞうのけがの包帯。
    E回想5 おじいちゃんとの約束。ハンカチは、結び目を作って、約束を忘れるのを防ぐため。
    F現実 迎えの車が来て、墓地に向かうヨースト。ヨーストは、おじいちゃんの棺に土をかけるのを拒否する。
    G回想6 おじいちゃんと砂浜で遊ぶ。すっぽうまっていたおじいちゃんは、アイスやが来ると起き上がってアイスを買ってくれる・・・。ハンカチは、おじいちゃんの頭を包む。
    H現実 ママがヨーストにハンカチでできるいいアイディアを教えてくれる。
    Iラスト ハンカチに結び目を作ったヨーストは、おじいちゃんのことを忘れないよと、誓う。

    なんと見事な、よく考えられた構成。
    やはり教科書に載ってもふさわしいような内容。

    でも、実はあまりに整い過ぎて感動に乏しいような気もする。
    ジョン・バーニンガムの「おじいちゃん」の換骨奪胎のような気もする。
    でも、バーニンガムに感じられるような詩情が足りないような。
    そんなこんなで、よくできた作品だけれど、印象が薄いのがちょっと残念。

    投稿日:2010/09/14

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  • おじいちゃんも、お母さんも素晴らしい!

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子12歳、女の子8歳

    ストーリー展開に違いはありますが、最近読んだ「くまとやまねこ」(湯本香樹美:作)と、テーマに似ている気がしました。
    主人公の少年は、大のおじいちゃんっ子で、亡くなったおじいちゃんを想い、思い出にむせび泣くのです。
    そんな彼に、お母さんはおじいちゃんの形見(?)の赤い大判のスカーフをくれるのです。絵本の中に姿は表しませんが、私はこのお母さんのお父さんが、主人公のおじいちゃんなのではないかと、睨んでいます。
    たぶん、自分も悲しみの中にいるのに、息子の、おじいちゃんを想う気持ちを優しく包んで揚げられるこのお母さんは、とても素晴らしと思います。
    そして、思い出の中に登場するおじいちゃんが、これまたとても素敵でした。
    この絵本は「死」というものを考えなければならないので、中学年以上のお子さんにお薦めしたいと思います。

    投稿日:2008/05/24

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  • 思い出と一緒に

    • ねーねーさん
    • 30代
    • ママ
    • 山口県
    • 女の子11歳、女の子10歳

    男の子とおじいちゃんの別れ
    ヨーストはおじいちゃんのお葬式に行きたくなくてママのいうことも知らん振り そこでママは赤い大きなハンカチをヨーストに渡し、おじいちゃんがそれで「いないいない、ばあっ」ってあやしてくれたことを聞きます。
    おじいちゃんと一緒に過ごした、たくさんのことを思い出すヨースト おそうしきに参列し別れは悲しいけれどおじいちゃんのことは忘れないよとヨーストは思う

    モノトーンの絵の中でハンカチの赤が効果的
    静かな物語だけど、ヨーストが思い出すおじいちゃんの様子が
    大きな愛情でヨーストを育んでいた事がよく分かる。
    別れは悲しい事だけど、気持ちが暗くならずに読めるのは
    おじいちゃんの愛情とヨーストがおじいちゃんを忘れずに頑張っていくよというメッセージが読みとれるからだと思う

    投稿日:2006/10/12

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  • とにかく、絵が物語ります・・・。

    • かざぐるまさん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 男の子10歳、男の子8歳

     大好きだったおじいちゃんのお葬式の日、ヨーストはおじいちゃんの赤いハンカチを手に、一緒に過ごした楽しい日々を思い出します。
    そして、決しておじいちゃんを忘れないように、おじいちゃんとの思い出を胸に、ヨーストは一歩踏み出そうとしています。赤いハンカチにむすびめをつくって・・・。
     
     楽しい思い出を描いた回想の場面と、しめやかに進められていくお葬式の場面とが、絶妙なタイミングで交互され、また、ハンカチの鮮やかな「赤」がこの本をひと際印象深くしています。
     心の奥深くに静か〜に響く、透明感あふれる感動の一冊です。 
    一度読んだら、絵だけをじっくりと楽しんでみてください。また違った感動が味わえると思いますよ。

    投稿日:2003/05/19

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  • おじいちゃん子の悲しい別れの日

    • はなしんさん
    • 30代
    • ママ
    • 千葉県
    • 女の子5歳、男の子3歳

    おじいちゃん子のヨーストが、おじいちゃんのお葬式の日に、静かに二人だけの思い出を回想する。大好きなおじいちゃんの椅子に座りながら・・・。
    たくさんの楽しい思い出に、こちらまで悲しくなってしまっす。おじいちゃんが、目の中に入れても痛くないほど、ヨースとのことをかわいがっていたことが、よくわかったからです。
    このお話の中で、赤い一枚のハンカチが、重要な役割を果たしています。
    思い出の中では、海賊船に使ったり、怪我したときに、包帯替わりに使ったり。そして、おじいちゃんが生前、孫との約束事を忘れないように、ハンカチに結び目を作っていました。
    だから、今度は、ヨーストがハンカチに結び目を作りました。おじいちゃんのことをいつまでも忘れないように・・・。
    最後に、ハンカチをなびかせながら、元気に遊びまわるヨーストの姿に、ほっとしました。

    投稿日:2003/05/02

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