日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?(童心社)
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もうなかないよ、クリズラ(冨山房)
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1881年、アメリカのシカゴで、22人の孤児が養い親を探すために、西部行きの列車に乗ることになりました。 この当時の史実を元に描かれたものです。 孤児院の数が少なく、孤児院に収容しきれない孤児たちの養い親を探すというのは、苦肉の策であったようです。 ポーランド人のロジーナ12歳は、その22人の中の一人でした。 ポーランド人ということで偏見もあり、なかなか養い親は見つかりません。当時は働き口を見つけることも難しく、身も知らない人の元へ嫁ぐ女性もあったようです。 ロジーナの賢さと勇気、最後まであきらめない強さが、ともすると暗くなりそうな過酷な話の中の希望のように思えました。 YAジャンルに入るものを読んでいますが、12歳でこの現実と立ち向かおうとする強さ、いちかばちかにかけてみる勇気に圧倒されました。
投稿日:2011/03/20
徳間書店の児童書シリーズを久しぶりに見つくろってきました。 この間、徳間書店から出しているいとうひろしさんの作品を読んだときに書店からの小雑誌が付いていて、そこにこの本が紹介されていたので、気になって探してきました。 作者はこの本を書くにあたって、アメリカの1850年から1929年(世界恐慌まで)実際にアメリカを走っていた「孤児列車」なるものを取材して、この本を書いたそうです。 ポーランドから移住してきたおばあちゃんとお墓参りに行ったことがきっかけだったそうですが…。 なかなか興味深い内容でした。 当の子ども達の意志はまったく関係なく、「里親を探してやっている」んだという大人たちの態度は、はたからみていると、アメリカという国の、優しさとか、親切とかとまた別のものだよな。義務感とか使命感?みたいなものかな〜と、つくづく思いました。 この本を主人公のロジーナ達と同じ年頃の子が読んだら、どんな感じがするんでしょう? うちの子ども達に探してきたものですが、私が先に読んでしまいました。 子どもが読み終わったら、素直な感想を聞いてみたいです。
投稿日:2010/05/07
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