羊飼いのおじいさんは、犬のポロと一緒に羊の番をしています。
刈り取った毛でセーターやマフラー、毛布等を編んで、市場へ持って行って、生計を立てているのです。
羊のなかで、1匹だけ黒いクロ。ポロは、そんなクロを厄介者扱いします。でも、おじいさんは、そのままでいいんだよと慰めてくれます。ある日、急に空が暗くなって、嵐が来た時、おじいさんとポロは羊をそのままにうちへ帰ってしまいます。
明朝、いってみると、一面の雪。羊はどこにもいない。クロの考えで、洞穴にいたのでした。
真っ白い雪の中で目立つ黒色のクロのおかげで、おじいさんは羊たちを1ぴき残らず、見つけることができました。毛を刈る季節、おじいさんはいいことを思いつくのです。
白い毛に黒い毛で、セーターやマフラーにかわいい模様ができることを。
この物語は人と違ってもいいんだよということを教えてくれます。