「うわさのがっこう へんなえんそくのうわさ」 ママの声

小学校２年生の我が家の娘が，図書館で借りてこちらの本を一人読みしました。
「うわさのがっこうシリーズ」，小学生はどんな学校かやっぱり気になるみたいです（笑）。
今回は「へんなえんそくのうわさ」，どんな遠足？本当に？とわくわくしながら読めたようでした。

このお話は、森の虫や鳥たちが「うわさのがっこう」という不思議な学校の話を噂している。という設定で物語が進んでいくので、語りてである虫たちも小休止のように章と章の間に登場してきます。

私的には「うわさのがっこう」そのもののよりも、こちらの噂している側の話の方が面白かったです。
で、見所はズバリ、この作品に登場する草花や虫、鳥たちの描写！
ページをめくって、初っ端登場する「コゲラ」たちは羽の色も仕草も可愛かったです。

実際の「カメムシ」はどちらかというと苦手ですが、この「うわさのがっこう」の噂話に花が咲く、森の喫茶店を切り盛りしている《キバラヘリカメムシ》は超かわいい草花の妖精のような感じです。
草花や虫に興味のあるお子さんたちにも、お薦めしたくなる可愛らしい挿し絵いっぱいの幼年童話です。

もりのなかでは、とりたちやむしたちが、人間と同じようにうわさしあっているような。それがとっても愛らしくって、どんどん読み進めてしまいました。
へんなえんそく。。。もりで、いろいろな音や色を集めるんです。とってもステキなアイデアで。これって、私達もやりたいなあって思いました。五感を働かせて、音や色をノートやスケッチブックに表現していきます。とっても楽しそう♪
それから、てんとうむしのてんとうゲーム。これは、くわしくは説明しませんが、てんとうむしにはちょっぴり気の毒です。でも、こんなことを思いついちゃう作者のきたやまさん、きっと自然を愛するすてきな方なんだろうなあって、あこがれました。
きたやまさんの絵がかわいすぎる！心がなごみます。ずっと見ていたくなりました。

図書館の夏休みにお勧めの本の棚にありました。

きたやまようこさんらしい所々でクスクスと笑える楽しいお話だと思います。

学校も「うわさのがっこう」だし、その遠足もとてもユニークだと思いました。

「いろいろなおとやいろ」を集めるというものです。

出てくる仲間たちもぞうだったり、コップだったりと一貫性がなくユニークそのものです。

しりもちの音を集めたのには笑ってしまいました。

遠足というとどこかへ行く、施設を見学する、遊ぶなどがメインになってしまうと思うのですが、音や色に限っての採取というのもおもしろいものだなあと思いました。

虫たちも出てくるので、かわいい虫さんのお話が好きなお子さんにもお勧めです。