「14ひき」シリーズの中で、私の一番のお気に入りがこの「おつきみ」です。
みんなで何をしているのかな?と読み進めていき、次第にあたりは暗くなって、少しずつ浮かんでくるお月様。14ひきの後ろ姿と一緒に見る大きなお月様はとても感動的でした。
「おつきさんありがとう たくさんのみのりをありがとう やさしいひかりをありがとう」お月見とはこんな気持ちで月を見上げるものなのですね。ねずみたちに教えてもらったような気持ちになります。
ほかの「14ひき」シリーズが「動」だとしたら、こちらはその中で「静」の部類に入るかと思います。全体的に色彩のトーンも落ち着いていて大きな出来事もありませんが、幻想的で力強い、本当に素晴らしい絵本だと思います。