柏葉幸子さんの『霧のむこうのふしぎな町』がとても面白かったので、この本も手にしました。
読んでみると個性的な登場人物が、今回も勢ぞろい。
ちょっと意地悪な魔女モティに、優しいフォローをいれてくれるニドジ。
そして様々な悩みを抱えたクロワッサン島の人々。
またまた夢中のひとときを過ごしてしまいました。
ひょんなことから魔女もティの娘役となった紀恵は、島の人々の悩みを聞くうちに、自分の家族のことも思い出し、家族とは何かを見つめなおしていきます。
家族の形は様々ですが、本当に大切なものは何かということを、読んでいる私たちも改めて考えさせられます。
ラストには素敵なプレゼントが待っています。
それは本当の家族からと、ひと時の家族両方から。
どちらもかけがえのない大切なもの。
心がほんわかと温かくなる、そんな物語です。