赤木かん子さんの本で、ロダーリの作品を紹介されていたので読んでみました。
ジップくんが八歳ということで、ちょうど八歳の誕生日を迎える頃の息子(毎日読んでいるうちに八歳になりました)にもぴったりでした。
ジップくんがテレビを見ているうちに、テレビの中に入り込んでしまいます。
こういうお話、前にホラー映画にもなった気がしますが、このお話はそれより前に作られたのでしょうね。
日本での初版が1967年でした。イタリアの作家さんなので自国での初版はもっと前になるでしょう。
そうなると、そんな時期にこんな話を考えていたなんてすごいことです。
もちろん、このお話はホラーではありません。
ジップくんがテレビからテレビへ、それこそ世界中を回るので、世界地図を片手に持ちながら読み聞かせをしました。
息子は「おふろかいじゅうカルルス」で世界中のお風呂がつながっているという話を思い出したようで、テレビも世界中でつながっていると解釈したようでした。
作者のロダーリは日本に敬意を払ってくれているようで、あとがきに日本がこの本に出てくる理由を書いてくれています。
そんなことからも、ロダーリに親近感がわいてきました。
息子とは、ジップくんはどうなる?と毎日この話でもちきりでした。
シリーズで別のお話もあるようなので、ぜひ読んでみたいです。
ロダーリ、うちでは注目の作家さんとなりそうです。