最近すっかり“なかがわちひろ”さんの翻訳されている作品にハマってます。
少し前までは絵本の翻訳作品しか読んでいませんでしたが、児童書も素敵な作品をたくさん翻訳されているんですよ〜。
この「ほらふきじゅうたん」も、とっても夢があって、素敵でした!!
挿絵については「タカハシデザイン室」とありますが、なかがわさんの絵ですよね〜?
この感想を書く前に皆さんの感想をのぞいてみたら、「はなびや2」さんの感想が、子どもらしくてかわいいな〜と感心しました。
物語に合わせた本の作りにとてもこだわりがあって、
いつも同じ状態の部屋の一角にカメラが据え置かれているような作りで、
主人公のフェイス(石造)やおしゃべりなトラのじゅうたんはいつも同じ位置に描かれているんです!
その二人以外のスペースにその時トラが語っている出来事やフェイス顔も浮かべたことなどが描かれているので、
時々、錯覚でフェイスやトラも動いているような気がすることもあります。
私が好きなところは、トラがフェイスの家族のことを語るところと、
ベランダにトラが干されている、ちょっと間抜けな雰囲気のするシーンです。
うちの子は基本、なかがわさんの描くようなかわいくて、細部にこだわりのあるイラストが大好きなので、ふんふん言いながら楽しそうに読んでいました。
トラの語る「ほら話」も夢やロマンのある不思議な話が短くまとめられていて、その1つ1つの話に夢中になれます。
全体を通して「絵本」と考えるとやや長め、児童書(童話)と考えるとやや短めの作品ですが、トラのほら話ごとに話に区切りがつくので、休み休み何日か書けて寝物語などで読んであげても、素敵かもしれません。
読んであげるなら、4,5歳から、ひとり読みなら小学校低学年くらいからいかがでしょうか?