『指輪物語』や『ナルニア国物語』に影響を与えたという古典ファンタジーというので、期待しつつ読み聞かせを始めました。
難解というわけではないのですが、文章がというのか描写が長いのかな?
何だかいつになく物語に入りにくい感じが私も息子もしてしまって。この本を読んでいる時に何度となく「ねえ、ホーマーくん読んで」と言われました。
でも、もうちょっともうちょっと読んで行くうち、ようやく第21章の「脱出」という章から息子が「続き読んでよ」と言うようになりました。
私もこのあたりから物語がぐっとおもしろくなっていく感じを受けました。
157ページにも「読者のみなさんがそろそろしびれをきらしていらっしゃるでしょうから」なんて表現があるので、書き手の方も意識しつつ書いていたのかもしれませんが。
「人はじぶんに信じられることしか信じないものよ。そしてね、たくさん信じることができる人は、少ししか信じられない人に寛大でなくっちゃいけないわ」という言葉にはなるほど。
お姫様の素直さ、お姫様を守るカーディの率直さ、お姫様を支えるおばあさの存在がよかったです。
363頁ありますが、途中で止めずに最後まで読んでよかったと思いました。