息子がいもとようこの絵に惹かれて園で借りてきました。作者を見たら山下明生。私はどちらも好きなのですぐに読みました。
のびのびえんに現れるどら猫・どらせんせい。どらせんせいは人間の言葉を理解できます。
ぼくとたつくんが、あいこちゃんの「たんじょうびとクリスマス、どっちがすき?」という質問に答えています。すると、それを木の上で聞いていたどらせんせいがおもらし?どらせんせいはよだれとごまかしますが実は涙でした。
どらせんせいプライドが高い猫なのか、涙であることを認めたくありません。
どら猫だから、誕生日がわからないというのは切ない気持ちになります。旅に出ると言うどらせんせいに、プレゼントを渡す子どもたち。
どんな時にでも、人の心を動かすのは、優しさです。子どもたちの無邪気な優しさが描かれているところに好感を持ちました。
山下明生は繊細な心を描写するのがうまいと改めて感じました。シリーズがあるようなので、続けて読んでみたいと思いました。