この作者の児童書は初めて読みました。
亡き父との思い出、不思議な館、ちょっと不気味な親せきたち、わらべ歌あり、、現実主義の力強い姉、時空を超えたり、修験者に出会ったり、執事はオオカミの化身……、
なんとなく書きたいことが盛りだくさんという印象を受けました。
内容は1本ちゃんと筋が通っているので、妖怪もの、SF的なものが好きな人には読みやすいです。
主人公はこの夏に12歳を迎える少年「暁彦」。
亡き父の実家で12歳を祝う成人の儀式をいとこたちと祝うからという招待を受けて、生まれて初めて一人で、父の生まれ育った田舎へ行って、そこで妖怪たちと戦うお話。
わらべ歌で聞いたことのある「うしろの正面」というタイトルが気になって図書館で借りてきました。
香月日輪さんの作品が好きな人は楽しく読めそうです。
主人公が12歳なので、同年代くらいのお子さんたちくらいにお勧めします。