こちらのレビューを見て気になっていた作品です。
図書館で、見つけて借りてきました。
家事も終わって、『どれどれと読もう』としたらありません。
テレビをあまり見ない家なので、階下はいつも静かです。
息子は自分の部屋(二階)へ行って宿題をしていると思いきや、ソファーにちゃっかりすわって、なんとしっかり先を越されてしまいました。
五つのお話しが入っていました。
すべて、お年寄りとこどもたちの心の交流の様なお話しでした。
血縁のおじいちゃん、近所のおばあちゃん、76歳でなくなった父親などなど。
読後息子は、「じいちゃんに、もう少し生きていて欲しかったな〜。」とため息。
彼が気に入ったのは、「箱の中」と「のんきな父さん」。
のんきな父さんのような人は、今時なかなかいませんね。
他人の耳から入ってきた失ってしまった人の、人としての横顔。
正面だけで向き合っていて知っていたつもりが、その人の色々な顔を
知らないことが家族にもあるんですね。
私は、「にえもんさん」が好みです。
おじいちゃんとおばあちゃんの愛の歴史。
おじいちゃんと結託してカツノリくんが病院へ運んだまむしドリンク
のくだりは、可笑しくて悲しくてジーンときました。
中学年ころからでも読めるお子さんも入ると思います。