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牛をかぶったカメラマン」 ママの声

牛をかぶったカメラマン 作・絵:レベッカ・ボンド
訳:福本友美子
出版社:光村教育図書 光村教育図書の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2010年02月
ISBN:9784895728041
評価スコア 4.57
評価ランキング 5,865
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  • すきなことだったから出来たこと

    このお話は、キーアトン兄弟が鳥の巣の写真をたくさん撮って、それを一冊の本にまとめて発表したのを紹介してありました。このお話は実話で、二人は鳥に警戒されないように生き物の剥製をかぶったり、定点カメラを仕掛けたりといろいろなアイディアで鳥の巣を撮影していたのにとっても感心しました。この兄弟は巣を撮影するのが好きだったのですが、好きの力のパワーはすごいです!!

    投稿日:2017/04/18

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  • 実際にあったお話

    昔、実際にあったお話です。
    自分たちの好奇心のままに、行動する・・・簡単そうに見えますが、大人になると、難しいのですよね。
    「昔のカメラは大きくて、ポケットに入らなかったんだよ」など、フォローしながら子供に読みました。

    投稿日:2014/03/26

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  • 好きなことを続ける、いい刺激になります。

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子16歳、女の子11歳

    レベッカ・ボンドさんの伝記絵本です。
    全体的なお話をきちんと読んだのは初めてですが、読み終えて一番最初に感じたのは「この話、知ってる」という気持ちでした。
    出版社が光村教育図書だし、もしかしたら学生時代使っていた教科書に載っていたのかもしれません。(そんな気がしてなりません)
    「牛のハリボテで体を隠して写真を撮っていた人がいた」って、記憶がしっかりあるんですよね〜。
    何より印象的だったのは、巻末の彼らがとった鳥の巣の写真や、彼らの行動記録のような写真でした。
    まだまだ科学の発展途中で、カメラですらそれほど便利なものでもなかった時代に、キーアトン兄弟は「ただ好き」なだけで、こんな危険な格好をしながらも写真を撮り続けていたんですね。文字や絵で見ただけより実物の写真にはびっくりしました。

    絵も内容もしっかりしていて読みやすかったです。
    ちなみに作者のレベッカ・ボンドさんも、鳥の観察をするのが趣味だそうですよ。

    そんなに難しことは何一つ書いてありませんが、主人公たちが好きなことを大人になっても続けていたという話なので、あまり年齢の低いお子さんより、小学校高学年以上、中学生・高校生のお子さんたちにお薦めしたいです。

    特にジャーナリストや写真・出版方面に興味のある人、自然や鳥が好きな人たちにはとてもいい刺激になると思います。

    投稿日:2011/09/11

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  • 情熱がよく伝わってきます

    望遠レンズのない時代に鳥の巣を至近距離で撮りたいと思ったら、一体どうするでしょう?

    高い木の枝に登ること、この兄弟のカメラマンはもちろんそれも試しています。

    それ以外には?と考えると何か出てくるでしょうか?

    そう題名にもある通り、この兄弟たちは牛をかぶったのです。

    剥製の牛ですが、そこまでして撮りたいという情熱がとてもよく伝わってきます。

    『あたまにつまった石ころが』や『雪の写真家ベントレー』などと同じように、一つのことに熱中しまた業績も上げた市井の人々の活躍という系譜の絵本のように思いました。

    昨年出た本ですが、すでに高学年のおすすめリストや昨年読んだ本のお薦めでも見ました。

    読み聞かせをすると約15分はかかるそうです。

    何かに熱中する時間が持てる人生って幸せでしょうね。

    こういう生き方好きです。

    投稿日:2011/01/28

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  • 努力の成果

    実際にあったお話ということで、とても読みたいと思った1冊。
    図書館で借りることができました。

    いい写真を撮りたい。という情熱とたくさんの努力で、人生の宝物とも呼べる写真を撮ることができました。
    読みながら、素晴らしい!と心の中で拍手しました。
    牛をかぶった…というところをタイトルにするあたりも斬新で素敵です☆
    絵も優しいタッチで、すーっと心の中に溶け込めました。
    息子がもう少し大きくなったら一緒に読みたい作品です。

    投稿日:2010/04/20

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  • リアルな生態に迫る撮影のため

     タイトルに???
     表紙絵を見て、え゛〜〜〜?
     思わず開いてみたくなりました。
     
     ノンフィクションです。
     お話しは、19世紀半ばも過ぎた頃〜後半でしょうか。
     イギリスロンドンでは、蒸気機関車・電話・電灯の普及で話題もちきりの時代です。

     ヨークシャーの農家の二人の兄弟、リチャードとチェリー。
     村の学校に通い、牧場のヒツジ番をし、丘を上り下り、自然の中ゆっくりじっくり色々なものを眺め、生き物が作る形や動きの見事さをたっぷりと見つめ育ちました。
     ヨークシャーの野山には、二人の男の子がわくわくする素晴らしい発見がたくさんありました。

     長じて、兄のリチャードが、4年後父の死もあり弟のチェリーも15歳でロンドンへ働きにでます。
     賑やかでごった返すロンドンの町に魅力を覚えぬ兄弟が、思いを馳せるのは、幼い頃のふるさとの野山。
     週末になると、二人はできるだけ田舎に住む友人宅へ遊びに行くようなります。
     ある時弟チェリーはカメラを携え、……。

     一枚のツグミの巣の写真から始まります。
     兄は弟の見事な写真に、もっとたくさん撮ってみてはと、兄弟共に時間をやりくりし、兄弟で撮影に出かけるのです。

     望遠レンズや遠隔操作機のないこの時代です。
     さらに、彼らは鳥たちのリアルな生態に迫る撮影のため、鳥たちを怯えさせたり驚かせたり生活のじゃまをしないよう、様々な「かくれみの」に工夫を凝らし、たくさんの名ショットを撮り続けます。
     この「かくれみの」の徹底した工夫に、時に笑いながらも親子で驚きました。
     この情熱の傾け方は、他人には思い及ばぬ“彼らが望むしっくりとした幸福感”を充たすものだったのでしょう。
     
     科学的発明と進歩発展の予兆が感じられるこの時代、彼らのなした偉業は、“自然を守り愛する事”を忘れぬよう、彼らなりのスタイルで、人々に伝えた説得力のあるものです。
     巻末の写真で、改めてそう実感しました。

     「かくれみの」は、狩猟のためではなく、野生の生き物の暮らしを守り敬うためのものであるというチェリーの信念に、息子は感動していました。

    投稿日:2010/04/04

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