小学校2〜3年生位から読めそうな児童書です。
ペットの最期をどう看取るか…そんなことを考えさせられます。
以前読んだ『おじいちゃんのライカ』(評論社)と
お話は似ているのですが
大きく異なるのは 飼い主の少年ヨッヨが
お父さんの決めた「キングの安楽死」を
受け入なかったということです。
命の灯が消えるまで キングを自分と一緒に行動させ
最高の一日をプレゼントするのです。
日本でも 最近ペットの最期をどう看取るかは
飼い主の考えに任せられているようです。
我が家でもペット(犬)を飼っているので
こういうお話を読むと
あまり考えたくないけど やはり想像してしまい
複雑な気持ちで読み終えました。
お話の最後でヨッヨは
「死」をしっかりと受け止めているように感じられました。
これは 最期まで見届けたからこそ
きちんとお別れすることもできたんだよ…
そんな作者のメッセージのようにも思えたりしました。
大人が読んだら ペットの死を通して
人間の死(尊厳死や安楽死など…)についても
ちょっと考えさせられるお話だと思います。