『のねずみチッチ』の続編です。
のねずみ一家の末っ子チッチは家族と一緒に湖へピクニックです。
前日のワクワク感、当日のいかだ作り、湖の素敵さなどが
丁寧に描かれます。
ふくざわゆみこさんの絵は細部までとてもおしゃれで、
女の子にはたまらないでしょう。
のねずみ一家の家業はベーカリー店ですが、
こんな絵でみると、焼き立てパンの香りまで感じられるのです。
森の木々や花々も丁寧に描かれていて、
読者もいかだ作りしてみたい!と思わせますね。
その手際の良さにびっくりです。
ラストにかけては、星と蛍の群舞が幻想的です。
チッチの感想が印象的でした。
きっと心に焼き付いた光景だったことでしょう。
やはり蛍の季節に読むのがお薦めですね。