この本は、図書館で探して借りてきたのですが、「のぽぽんぽん」さんの感想を読んで、どこかの教科書に載っているお話なのだと知りました。
私自身も子どもたちの教科書にも載っていなかったと思うので、違う出版社の教科書に載っていたんですね〜。
可愛いねずみのチロの話です。
タイトルに『おとうとねずみ』と入るのは、チロが3人きょうだいの末っ子だからです。
門田律子さんが挿絵を描いてくれていますが、ねずみたちも可愛いし、自然いっぱいのねずみたちの家や家具の1つ1つにもすごくこだわりを持って描いていらっしゃるな〜と、感じました。
低年齢の本好きの子どもたちを意識しているのか、文のレイアウトも大きく空いていて、各ページに挿絵が多く、字に慣れていない子どもたちが読みやすい作りになっています。
内容も1冊の中に、ねずみのきょうだいたち、特にチロの目線から描かれた世界を5つのショートショートにまとめてあるので、読み手の小さなお子さんたちを考えているのかな?と、思いました。
シリーズ第1作目のこの巻は、「しましま」「すうすう」「くんくん」「ずきずき」「ぶかぶか」とお話が載っています。
特に、「しましま」はチロの最初の話で、家族やきょうだいたちの設定がよく見える可愛らしいお話でした。