ティラノサウルスは、エサにするはずだった赤ちゃん5匹を育て始めます。
その愛情につつまれた一匹の赤ちゃんが「いちばん愛されているのはぼく」と、みんなに言ってしまいます。
それを立証するかのような「できごと」を目の前にして、他の赤ちゃんたちはジェラシーを抱きます。
ある日、その1匹が崖から落ちてしまいますが他の4匹は放って帰りました。
1匹足りないことに気づいたティラノザウルスは事情を赤ちゃん達から聞いて叱りました。「できごと」にはちゃんと理由がありました。
5匹みんなに同じ愛があることを赤ちゃん達は知ったのです。
そして、一番愛されているのは誰なのかをティラノサウルスはちゃんとわかっていました。
宮崎達也先生の心温まる1冊がまた増えました。
父性愛の広さを感じます。