鮮やかな色とデザインの美しさに惹かれて手に取った絵本でしたが、読むと自然の営みをシンプルに描いた科学の本でもありました。りんごのなかのたまごが幼虫になり、外に出てまゆを作り、さなぎからちょうになって、受粉を手助けするさまが描かれています。添付の解説文を読んで、その奥深さにビックリ。文章にすると難しいことなのに、分かりやすく絵のみで表現されていて、大人にも子どもも納得できる内容になっています。
2歳の息子は、この鮮やかで繊細な絵が気に入ったのか、一人でパラパラとページをめくっては、じっと絵を見つめています。受粉の意味などが分かるようになるのはまだ先ですが、美しい絵は、小さな子どももひきつける魅力があるんだなぁと、感心しました。