作者が虐待を受けた友人に捧げた絵本だそうです。
こぐまのミューと友達のおおかみさん。
一緒にさんぽしたりもするけれど、
鼻をおしつけたり、おおきな体でのしかかってきたり。
いじめられている場面のバックはグレーで暗い雰囲気です。
残念なのは、「やめて!」といったその口を
おおかみさんがぎゅっとふさいでしまうこと。
私は、そこで誰かが助けにきて欲しかったと思いました。
そしておおかみは「だれかにしゃべったら・・」とミューを脅します。
それでも最後の見開きは、おおかみさんがしたことを皆に教えれば
おおかみさんは厳しく叱られますよ。とピンクのバックで終わります。
明るい展望を感じさせはするのですが、むしろ「三匹のこぶた」のように
おおかみさんがこらしめられる場面があった方が、
子どもにはより分かりやすいし、安心感を与えるのではないかと思いました。
我が家の子どもには、まだちょっと早いかな?と思い、
読んでやることができませんでした。