しめ飾りのことならこの一冊、と言って良さそうな絵本です。
しめ飾りをなぜ飾るのか、どのようにして作るのか、さらには様々な形のしめ飾り、しめ飾りにつけられる飾りの意味など、一冊まるごとしめ飾り図鑑のような絵本です。
特に、東京のしめ飾りと、安芸・宮島のとある旅館のしめ飾りは、数ページを割いて詳しく紹介されています。その二つは作り手や飾り手のことばも取り上げられており、お正月を迎える喜びと緊張が伝わってくるようです。
5年生の読みかたりに持っていきました。
彼らは何ヵ月か前に学校でしめ飾り作りを体験しています。ですので、「縄を綯う」という動作もすんなりと理解できたと思います。集中して聞いてくれました。
日本各地のしめ飾りが見開きで紹介されているページでは、「●●ではその左下のと同じ形ですよ」と、先生からの発言もあり、盛り上がりました。
そこから、地元の「鼓の胴の松飾り」の話も出てきました。きっとあとで先生がその画像を見せてくださるだろうなと思いました。
次年度でも子どもたちはしめ飾り作りをする予定ですが、その時にまたこの本のことを思い出してくれるかなと思います。