乳児親子向けおはなし会用にセレクト。
3匹の毛虫たちが主人公。
「もじゃらんこ」だの「もじゃ もじゃ じゃら じゃら」だの言いながら
葉っぱに隠れたりして、進んでいくだけのストーリー。
まさしく、台詞の「わからん わからん」です。
でも、さすが詩人でもある岸田衿子さんの文章です。
とてもリズミカルで、妙に面白みのある響きです。
葉っぱのシーンも、一種のかくれんぼなのですが、
実にドラマティックなのです。
自然に読み手も実況中継っぽく読んでしまいます。
毛虫の造形も、毛虫らしくもあり、デフォルメでもあり、文章テイストそのままです。
赤ちゃんのツボにはまりそうです。