「ブカとピチ」 ママの声

双子のブカとピチ、お尻のホクロ以外何から何までそっくり同じ。
だから、何をしても、どっちがしたのか周りの人は分かりません。
困ったパパとママはブカにはブカブカの洋服を着せ、ピチにはピチピチの洋服を着せます。
服で二人を見分けてみると、二人の性格の違い、個性が周りの人達にも歴然として来ます。
そんな時、ブカとピチは洋服の交換っこをするのですが、みんなにはもう服だけで判断されてしまいます。
そんな中、ブカとピチは自分達の個性を知り、長所を生かして、行動を始めます。
そして、また二人の服は元の同じ服に戻るのですが、もうみんな、どちらがブカでピチかわかります。
服の違いでなく、その個性の違いで･･･。

個性を知ること、認めることの大切さを考えさせられる絵本です。

性格の違う双子の二人が繰り広げるイタズラに手を焼いたパパとママが、二人を区別できるように違う洋服を着せますが、双子の二人は賢くも（ずる賢い！？）洋服を取り替えっこしちゃいます。でも他人になってみて自分たちの特長を知るのです。二人の長所をイタズラでなく別の方面に生かすととってもステキよ、というのが絵本の本人たちにも、絵本を読んでいる子供たちにもきっと分かるような本です。最後の方に出てくる幼稚園の砂場でトンネル作りしている場面は、私のお気に入りの場面で、とても夢があります。この本は、親の私が小さい頃読んでいた本なのですが、時代を超えて子供たちにも読み継がれるなんて、ちょっと感動でした。

　二人は双子、でも性格は全く違っていました。ある日、洋服を取り替えて、みんなは不思議そう。でも、二人を見分ける秘密の物を知っていたのは、お母さんだけでした。
　さあ、何が違っていたのでしょうか？