ルドルフシリーズの3作目です。
タイトルの通り、今作ではイッパイアッテナがあまり登場せず少々寂しかったのですが、代わりにテリーという新しい猫がやって来ます。
友だちのブッチーは飼い主が引っ越してしまい、ノラ猫となるのですが、飼い猫だろうとノラ猫だろうと、おれはおれだ、一匹の猫であることに変わりはない、と言い切るブッチーが素敵でした。
自分が自分であること。
終盤ある事件を通して、血統書付きか雑種かという問題が出てくるのですが、血統が良かろうが悪かろうが、自分という存在は何も変わらない。
これは猫に限らず、人間社会においても大事な考え方だと思います。ブッチーって意外と哲学者ですね〜!
ルドも思わぬ所でリエちゃんと出会い、そして色々な感情を乗り越えて成長していきます。
冒険、友情、恋の話あり、決闘ありで、今回もハラハラドキドキしながら楽しく読むことが出来ました。