孤児院で暮らすダラスとフロリダは双子で13歳です。
里親に出された家庭で何度もうまくいかなかった経験を持っています。
そんな二人がルビーの谷に住む老夫婦に夏休みの間引き取られることになりました。
海外YAと言われるジャンルを読むと、孤児物が多く存在することがわかりました。
12、3歳というのが海外では独り立ちする時期と見られているのかもしれません。
読んでいて、この作家のストーリー展開はとてもうまいと思いました。
人物設定も申し分ないですし、エピソードの盛り込み方、老夫婦の送ってきた人生も所々に垣間見えます。
まるで、映画を見ているような感じで展開していくように感じました。
物語の背景にあるものは暗く重たくも書けるものだと思いますが、そんな風には書かれていないし、
最後も希望の持てる形で終わっています。
YAジャンルなので、中学生ぐらいから一人読みするのによさそうな本だと思います。もちろん大人でも。