ポットやティーカップなど、身近なものたちが登場するお話で親近感をおぼえながら楽しく読めました。一見ツンとした雰囲気のティーカップさんも、ほんとは気さくな感じで好感を持てました。空飛ぶじゅうたんならぬ空飛ぶおぼんでお部屋の中を飛んでいる姿はなんだか夢がありました。こういうふうにお茶やおかしが運ばれてきたら、素敵だな〜わくわくするな〜と想像してしまいました。でも、ちょっぴり不安を覚えた通り、途中でおぼんがひっくり返り、みんな落っこちてしまったのには、あちゃーとなりました。けがをしてしまったティーカップさんは救急車で運ばれ、しばらく安静にしたらよくなるそうです。え!よくなるの??と思ったけれど、とりあえずほっとしました。
1冊にそれぞれつながりのあるいくつかの小さいお話が集められていて、一呼吸おきながら読めるのもいいなと思いました。