お母さんから「うまれた日、‘のぶこ’か‘かなこ’か迷ったのよ」という話を聞いて、「‘かなこ’のほうがよかった!」と自分で改名してしまいます。
名前が変わったから、行動も変わると張り切る女の子。
夜中に目をさますと、ぬいぐるみや人形達が「のこちゃんがいない!」と大騒ぎしています。名前を変えてしまったから、のこちゃんのことが見えなくなってしまったのです!
「あんな名前が良かったな〜」こどもの頃、よくそんなことを考えました。だから、なんだかドキッ!
名前を変えたら、自分の存在が消えてしまうなんて、コワイ!
必死で‘のこちゃん’を探す、ぬいぐるみ達の姿に胸がキュンってなります。
「‘のぶこ’だから、わたしなんだ。そして、名前を変えなくても、自分の行動は変えることができるんだ。」そのことに気づいた のこちゃんは、なんとも晴々した様子!
自分の名前に誇りをもとう!そんな気持ちになる一冊です!