小学5年生の恋ちゃんが、おおばあちゃんを看取った記録を
写真で綴る、写真絵本です。
数ページめくっただけで、涙が溢れてきました。
臨場感溢れる、写真。
おおばあちゃんは、亡くなる1週間ほど前から布団から
出られなくなっていたとのこと。家族の皆さんは、
それなりに覚悟の上での看取りだったのだと思います。
家族のみなさんの悲しみ、そして恋ちゃんの悲しみが写真から
溢れだしています。でもそれ以上に、家族のみなさんの
おおばあちゃんに対する愛情が溢れ出ていたように感じます。
最後、家族のそして恋ちゃんの笑顔が見られて良かったです。
あとがきに、心に響く言葉が書かれてあります。
身近な人の死は、いろんなことを教えてくれるんですよね。
恋ちゃんも、この経験からいろんなことを教わったことでしょう。
余談ですが、うちの子は小4の時におばあちゃんを看取りました。
なので、恋ちゃんの姿と息子の姿をダブらせながら読みました。
子どもが死と向き合う機会なんて、滅多にあるものではありませんから、
子どもが看取った、というところがポイントなんでしょう。
しかしながら、子どもだけではなく大人にも是非読んでもらって、
親子で死について語る機会をもつのも良いのでは?と思います。
大人にも是非読んで欲しい1冊です。