「なきむしおばけ」 ママの声

４歳になったばかりの娘が，読んで〜と図書館で手に取った絵本です。
最近「おばけ」に興味がある娘は，表紙の絵に惹かれたようです。

「ないちゃえ！ないちゃえ！」
小さい子は泣くことを武器にしますものね。
「なきむしおばけ」の仕業だったのですね〜。
くんちゃんが途中から泣くのを我慢していく姿は成長を感じ立派でした！

うちの娘はお話の内容云々よりも，なきむしおばけに一喜一憂で。
鼻水からなきむしおばけが出てきた時には大興奮，そのなきむしおばけも鼻水を垂らしている姿に大笑い。
そしてなきむしおばけが大きくなっていき目を見開いている姿には怖くなったのか怒っていました。
最後になきむしおばけがわれて消えた時にはホッとした様子の我が家の娘でした。
彼女がくんちゃんのようになるのはまだ先のようです。。

「なくと思い通りになるよ。だから、ないちゃえ。ないちゃえ。」
そう囁くのは、なきむしおばけ。

なるほどな〜と思いました！
小さいうちは、泣けば謝ってもらえたり、かばってもらえたり、結構使えます（笑）
でも、それって、本当は格好悪い…？

恐ろしい　なきむしおばけに立ち向かう男の子の姿が素敵でした！

娘に、「なきむしおばけが出てきたらどうする？」って聞いたら、「そんなの出てこなくても、じぶんからないちゃうよ〜」と言ってました。
ないちゃうのかよ〜！まだまだ、成長する気がなさそうな娘でした。

がんばって強くなろうとしてる泣き虫さんにぴったりの絵本だと思います。
いつもいつも泣いてしまう。泣いてしまう子はこのくんちゃんみたいに泣くとどうにかなるって思って泣いちゃうこともあるんだろうなって思いました。
うちの子どもは、あまり泣かない子、だと思います。泣くのは本気で悔しい時と、本当に痛い時。
くんちゃんみたいな泣き虫さんといると、大人がすぐに泣き虫さんのほうに、大丈夫？となっちゃうからつまらないみたいです。
そんなことも考えながら、この本のくんちゃんのお兄ちゃんも立派よね、仕方ないなあとくんちゃんをいつも許せてて優しいなあ、なんて思いながら読みました。
子どもはいっぱい泣けばいいと思います。でもくんちゃんみたいに泣き虫さんが少しずつがんばって強くなっていく姿ってかっこいいなと思います。