ある晩、次々におばけ達がたろちゃんの家にやってきて、お祝いだと言って、ケーキをデコレーションしていきます。
お誕生日のお祝いではなく、お誕生日よりずっといい日とは・・・。
おばけ達がその答えをいっせいに言ったとき、背筋がぞくっとしました。のっぺらぼうが「こんな顔かい?」と振り向いたときのような。
さらに、出てくるおばけ達の質感がすごい!
毛の一本一本、複眼の一つ一つが緻密に描かれているので、おばけ達の表情やその不気味さがとてもリアルに伝わってきて、怖さの迫力がとんでもないレベルです。
こんな不気味なおばけ達がつくりあげた、お祝いのケーキ、たろちゃんとお母さんが、最後はおいしいといって食べてしまっているのに、驚き!!食べても大丈夫なのかしら・・・、
例のお祝いの目的が達成されちゃうのでは?!と、すっかり絵本の世界に入ってしまいました(苦笑)。