いけま先生という先生が新しくひばり幼稚園のくまぐみの先生になりました。その先生は、名前から連想できるように、すぐに「いけません!」という先生で、初め園児達は怖がっていましたが、次第に...という話でした。
感想のタイトル通り、子供は大ウケでした。でも、親の私は、いけま先生がまるで鏡の中の自分を見ているようで、内心ズシーンとして、そして始終苦笑いでした。特に、
一しゅうかんがすぎ、二しゅうかんがすぎると、みんなは いけませんせいの
「いけません。」が、だんだんきこえなくなってきたのです。
いけませんせいが いくらどなっても、つめをかんでいる人は、やっぱり
つめをかんでいます。ろうかをはしっている人は、ドタドタ ろうかをはしっています。
きっと、あんまりいけませんっていいすぎて、ききめがなくなったんですね。
“ああ、まさにこの悪循環、我が家だよ”と思いました。私も反省。そして、息子も笑いながら、でも、自分がそうだと気付いてくれることを祈ってやみません。
本自体はちょっと厚めですが、字がとても大きく、絵本から童話へ移行する時期にぴったりの本で、黒井健さんの挿絵でした。とても楽しく読めると思うので、お薦めです。