タイトルのままなんですが、本当によく「イノシシ」を見つめて寄り添っている作品だなぁと、読み終えてつくづく感じました。
この作品を読んで「イノシシ」の子育ては子どもに厳しいということを初めて知りました。
それは、「イノシシ」という生体の遺伝子に組み込まれているだけなのかもしれませんが、
この本を読む限りでは、子どもたちが森で生きていくために(生き残っていくために)、イノシシはわざと厳しい状況下で子育てをするらしいのですが、これってなかなかすごいことですよね〜。
作者の遊び心が見えるのは、見返しの部分で、
作品中語られていたイノシシの体毛のアップが写っています。
表紙の後ろの見返し部分は(たぶん)「ウリボウ(子どものイノシシ)」の毛で、裏表紙の後ろの見返しは大人のイノシシの体毛だと思います。
一見タワシみたいな剛毛です。
面白い作品でした。
小学校の中学年くらいからお薦めです。