そば打ち体験を小1の娘がやって数日後、たまたま図書館で『からすのそばやさん』を娘が借りたのですが、そば打ち体験でやったのと同じ、石うすでそばの実をひく絵や、そばの生地のこね方や伸ばし方、切り方など、細部に至るまで丁寧にリサーチして描かれた作品であることがよくわかり感動しました。
そばの作り方が書かれてある絵本なんて今まで見たことがありませんでした。そうしたものを、絵本の中でサラッと紹介してしまうあたりが、かこさとしさんらしいと思いました。そして、それらが実際子どもの心を打っているので、「さすが!」としか言いようがありません。
おそばだけでなく、いろいろな麺類を作ることになったのも、ユニークです。あれもこれもあるといい!というお客さんの声にこたえるオモチちゃん、その出てくる麺類の種類の多いこと!早速息子も娘も「○○ラーメンがいい!!」などと、数あるメニューの中からお気に入りを教えてくれました。
今までは、『からすのそばやさん』は、『からすのパンやさん』の続編の、数ある絵本の中の一冊だと思っていましたが、改めてじっくり読むことで、どの絵本もよく考えられて作られていることに気づかされました。かこさとしさんの仕事ぶりがよくわかる一冊です。
お蕎麦がどんな風に出来上がるのか、読み聞かせを通じて子ども達に知ってもらうのもいいですね。集団よみきかせでも使えると思います。