『かがくのとも』復刻版です。
まずはミツバチの絵がリアルでいいです。
描いたのは小林勇さんでした。
1つ1つの細かい体の毛や羽、触覚などまで、とても丁寧に描いてくれています。
逆にミツバチに直接関係ない風景の部分などはさっくりとしか描いていないので、この作品の中のミツバチたちの姿が、はっきりと読者である私たちに伝わってきます。
知識としてわかってはいても、役目を果たして死んだ雄を巣の外へ追い出すんだと説明を読むのはちょっと切ないですね。
また、スズメバチが自分たちの食料としてミツバチを狙うことがあるとか、その大きなスズメバチの攻撃に小さなミツバチたちが奮闘してやっつけることもある。ということろにはワクワクしました。
1つの生き物の1年や一生をダイジェストで小さいお子さんたちにもわかりやすい分と絵で描いてくれるこの『かがくのとも』シリーズは、本当に素晴しい作品だな〜と、感じました。