「とらたとトラック」 ママの声

中川宗弥さんの絵がとっても可愛い♪
とらのこ『とらた』のお話。

とらたは散歩の途中、故障したトラックを見つけます。
とらたはタイヤをつけたり、洗ったりしてあげます。
すると、トラックはお礼にと、
ドライブへ連れていってくれました。。
と、内容はいたってシンプルです＾＾；

でもね、とらたが拾った紐を見事に使いこなして
車をキレイにする姿には、素直にスゴイなぁと思いました。
紐をたわしにして使うなんて想像もできませんでした！
何でも売っている今の時代だからこそ、
１つのモノを工夫して使う心を持っていたいなぁ＾＾☆

図書館で、１年生の次男が「借りる」と持ってきました。
『ももいろのきりん』の中川李枝子＆宗弥夫妻の作品ですが、割と表紙の雰囲気が地味なので、どうしてこれを選んだのかな？と不思議でした。
でも、このシンプルさが良いのです。
とらのことらたは、壊れたトラックを修理して、おまけにきれいに洗ってあげるのですが、道の途中で拾った紐を引っ張る道具にしたり、たわしにしたりして、上手に活用しています。
とらたがとれたタイヤを上手につけてあげたり、紐がたわしになったり、真っ黒なトラックが洗ってもらってきれいな青色のトラックになったり、感心するところがいっぱいあって、シンプルだけど楽しい絵本です。
奥付を見ると、「年少版こどものとも」と書いてありました。２，３歳のお子さんから充分楽しめます。

絵柄も可愛らしいし、お話も楽しいのですが、なによりも、とらたが落ちていたひもとタイヤを使ってトラックをきれいにしてあげる過程が好きです。
一本のひもなのに、ぬかるみからひっぱってだしてあげるのに使ったり、たわしにして洗ってあげたり。
今の日常にはおもちゃが溢れていますが、こういう何気ないものを利用して何かを作ったり行ったりする事を学んで欲しいと思っていたので、好都合でした。
乗り物好きのうちの子にも大好評。長すぎず、短すぎずの内容も、寝かしつけ前の絵本には最適です。