1991年、アルプス山中で、登山家が凍死体を発見しました。
発見者は、頭蓋骨にある穴から事件と思い警察に通報しますが、
地元警察はよくあるただの遭難者と判断します。
しかし、実際は、5000年前に死んだ男の遺体でした。
発見されてから、遺体や遺物の鑑定、持ち物の再捜索の様子などが、ていねいにわかりやすい文章で順を追って書かれていす。
そして、考古学者だけでなく、医学や金属の研究者など様々な分野の科学者の視点から、
アイスマンの人間像が少しずつわかっていきます。
人間の体の中にある炭素。
炭素14を調べることで、いつの時代に生きた人かが判明するということで、考古学というのは科学でもあるんだなと改めて感じました。
こうして、アイスマンの年齢、顔、職業、死因、などが、どんどん推測されていきます。
うーん。楽しい。大人も楽しい。
一緒に読んだ7歳の息子にはちょっと難しかったようだけど、
興味をもったようです。
将来科学者になりたいという息子には、とてもよい刺激になりました。
今回図書館から借りましたが、これは購入したいと思います。