私が幼稚園の時に読んでとても印象に残っている本です。
それがまだ手元にあるので、今また娘と読めることになりました。
当時の感動はいまだに覚えているので、娘の反応というより、当時の私が感じていたことを書きます。
たっちゃんは、自分のクレヨンが空中に絵が描けることに気づきました。それだけで当時の私はワクワクして、自分のクレヨンも何かのひょうしにそんなふうにならないかなと期待していました。
それから、たっちゃんがクレヨンで描いた「はしご」は、なんと人が乗っても大丈夫!私も登ってみたいと何度思ったかわかりません。
雲の上まで登って出会ったカミナリの子たちにお願いされて、すべり台やジャングルジム、シーソー、ブランコまで快く描いてあげるたっちゃんの親切には、子供心にも感心しました。
カミナリの子が誤ってはしごを壊してしまい、たっちゃんが地上に帰れないかもしれない…!となった時にも、たっちゃんが怒らず騒がず、にっこり笑ってまたはしごを描きながら帰っていく場面でも、たっちゃんは本当にえらいなぁと思っていました。
最後のほうでクレヨンがなくなり、指についたクレヨンで薄いはしごを描きながら慎重に下りていく場面は、たっちゃんと一緒になってハラハラドキドキしました。
その他、折りたたみのページがあって、それを開くと地上から雲の上まではしごが続いている様子がわかる工夫がされています(昭和61年版なので、最新の本はどうなっているのかわからないのですが)。
3歳になったばかりの娘は、たっちゃんが描く時に出てくる「シュッシュッサーッ」という音を真似してリズムを楽しんでいるようです。