「ともだちのはじまり」 ママの声

ともだちのはじまりを描いた物語です。
じぶんがほんとうはハッピー星からきたうちゅうじんだと、さとに
うちあけるじゅじゅ。ハッピーをみつける星人だと言います。
じゅじゅのおかあさんの気持ちを考えてなんだか切なくなって
しまいました。ともだちのはじまりはうれしいものだけれど、
それ以上にどきどきもし、じゅじゅの置かれている環境などを
（勝手に）考えて切なくなってしまったのです。その切なさに、
みやこしあきこさんの渋い色彩の挿絵がぴったりでした。
娘はさととおんなじようにじゅじゅはうちゅうじんなんだなあと
思いながら静かに聴いていたので、うれしかった。土星のところでも
ふたりとおんなじように楽しそうにしていたし。
娘がじゅじゅやさとのそばにいても、きっと静かにゆっくり、
いいお友達になれるのではないかしら。

１年生にお薦め本になっていたので借りてきました。

もっと明るくからっとしたお話なのかと思っていましたが
読み進めるとじゅじゅの貧しい片親の家庭環境が読み取れ
なんだか親の私はしんみりしてしまいました。

息子はというと・・・そこまでは理解できてない様子。
男の子ということもあるかもしれません。

ハッピー星人は「健康な体と健康な心と心の友」があれば
ハッピーになれるそうです。
息子もハッピー成人（星人）になってもらいたいものです。

内気なさと、活発なじゅじゅという正反対の二人。
はじめは、席がとなりどうしでも殆んど話さなかったのが、
わたし、実は宇宙人なの、とじゅじゅから打ち明けられたことを機に、仲良くなっていきます。
プラネタリウムの場面が特に好きで、みやこしあきこさんの絵が本当にぴったりだなと思いました。