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おかあさんの顔」 ママの声

おかあさんの顔 文:ロディ・ドイル
絵:フレヤ・ブラックウッド
訳:石津 ちひろ
出版社:フレーベル館 フレーベル館の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:2013年10月
ISBN:9784577041017
評価スコア 4.71
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みんなの声 総数 6
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  • 小さな頃、お母さんを亡くした、シボーンは、父と二人暮らし。お母さんの顔を思い出せないことを悲しく思っていました。
    そんなある日、公園でひとりの女の人に会います。その人は、どうしたらお母さんの顔を思い出せるか教えてくれます。
    月日がたち、シボーンは女の子を授かります。ある日、鏡を見ると自分の顔が、あの女の人にそっくりだと気付きます。あの人が自分の母だったのです。
    それから、父は初めて、母についていろいろ話してくれました。
    物語は淡々と進みますが、それがかえって、読者にいろいろなことを考えさせてくれるのかも知れません。
    一見穏やかな暮らしをしている人も、心にいろいろな苦しみた悲しみを抱えているのかもしれません。
    切ないけれど、ちょっと心が温かくなり、人に優しくできるようになれそうな素敵な絵本です。
    絵も物語にぴったりで、柔らかく優しいタッチと色彩です。

    投稿日:2014/01/12

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    1
  • 命は、確かにつながっています

    アイルランドの作家さんが、ご自身のお母さんの体験をモデルに書かれたそうです。

    主人公のシーボンは、大きな家に父と二人暮らし。
    3歳のころ、お母さんを亡くし、お父さんはいつも淋しそうで、お母さんについては何も話してくれず、自分の殻に閉じ籠ってばかりです。
    こういうお父さんは、もしかしたら現実の世界では多いのかもしれませんね。
    きっとお母さんをとても深く愛していたから、喪失の痛みから向けきれず、子どもにも語れないのでしょう。

    そんなシーボンは、10歳の頃、自分のお母さんの顔を覚えていないということに気づきます。
    家じゅう探しても、お母さんの写真は一枚も見つかりません。
    悲しいですね。お母さんの写真が一枚もないなんて。

    覚えているのは、お母さんの手のぬくもり・声。
    顔を思い出せないシーボンにとって、心の晴れることはありません。
    外では、そんな気持ちをおくびにも出さない明るく活発な女の子ですが、小さなこころの痛みが、どんどん大きくなって行き、ますますお母さんが遠い所へ行ってしまうような気がします。
    ある日、公園で大きな木の下に座っていると、一人の女の人に声をかけられ・・・・・・。

    あ〜そういうことだったのか。
    なんて素敵なお母さんなんだろうと涙してしまいました。

    最後に出て来るシーボンのお嬢さん、つまりこの作品の作者さんのお顔も、おばあちゃんにそっくりですね。
    命は、確かにつながっています。

    投稿日:2015/10/01

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  • オシャレでやさしい色使いの絵

    3歳の頃にお母さんを亡くし、おかあさんの顔を覚えていないシボーン。声や手のぬくもりや、してくれたことは覚えているのに、顔を思い出せないことを寂しく思っていました。
    そんなとき、家の近くの公園で声をかけられた女の人に、鏡を見るといいわよと教えてもらうのです。
    はじめはちょっと寂しいお話かな?と思っていたのですが、じわじわと温かい気持ちを感じられます。お母さんの明るい雰囲気に救われる感じです。
    10歳の娘も「このお話好き」と言っていました。
    オシャレでやさしい色使いの絵が、お話の雰囲気とぴったり合っていました。

    投稿日:2014/07/12

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