「世界のともだち(9) バングラデシュ わんぱくアシフと青い自転車」 ママの声

「世界のともだち」シリーズは、多くの写真によってその土地の暮らしの雰囲気がわかるので、楽しくていろいろ読んでいます。
バングラデシュは1971年に誕生したとても新しい国。
人だらけの街、首都ダッカを抜け、ガンジス川をボートで渡った先が、アシフの暮らす家です。
お喋り好きで人懐っこいという、バングラデシュの雰囲気そのままのような男の子。笑顔がとても可愛かったです。

地球儀を買ったので、どこにどの国があってどんな場所なのかを知るために読みました。
「アシフ」という男の子の生活を紹介することで、その国について本当の部分を見ることができます。
小さな部屋で生活をして、テレビを持っている人はほとんどいない、決して裕福ではない国。でも写真から伝わってくるのは、男の子が、あたたかく、ひとなつっこい皆の中で共に支え合いながら、毎日たくさん遊んでいるということ。国の背景は分かりながらも、数値だけでははかれないその国らしさが伝わってきました。

８歳の息子と読みました。
とっても仲の良いお友達が半分バングラデシュ人。
クラスにも別のバングラデシュ人のクラスメートもいて、
バングラデシュという国は、遠いながらも息子にとっては
なんだか親近感のある国です。

まずは地図を見て場所を確認。
日本より小さいこの国に、
日本よりも多い人たちが住んでいることにびっくり。

そして、６歳の少年、アシフの生活。
住まいは一部屋だけの長屋に、
厨房や洗面所は共同。
机がないのでベッドで勉強して、ベッドで食事をとるアシフの姿に
かなり心を打たれたようでした。

と、そこはやっぱり息子も同年代の男の子。
「アシフ、ちゃんと補助なし自転車乗れるのかな・・・」なんて心配も
しっかりしていました（ちゃんと乗れてました！）。

色々考えさせられることもあるけれど、
同年代のバングラデシュの男の子がどういう生活をしているか、
分かりやすく紹介されているので、
親子でとても勉強になった一冊でした。