「心にパシャッ」 ママの声

いわさきちひろさんが描く絵が好きな方にはおすすめの絵本です。
いわさきちひろさんが描く子供って、すごく愛おしいなぁと思います。
子育てしていると怒ったりイライラしたりも日常茶飯事なのですが、いわさきさんの描く子供達を見ていると、子育てという今の日々・我が子が子供時代である今の日々を大切にしていきたいと心改められます。

私が、いわさきちひろさん大好きなんです。
この絵本は、いわさきさんの絵がたっぷりと楽しめたので、本当に良かったです。
そのまま一枚の絵でも、もちろん素敵なのですが、くりぬいた枠を通して見ても、また印象が変わってよかったと思います。

いわさきちひろさんの絵のふんわりした雰囲気のせいなのか、この絵本はあまり自己主張してきません。
優しく自然に「そこにいる」。ふっと何かの折に眺めて楽しみたいやし系の絵本でした。

四季折々のこころの風景を写真に収めたような形を作っているので、作品の中には『窓』があって、その切り込みから窓の奥の風景を見ることができます。
その窓も春夏秋冬で形が違うので、見える風景も味わいが違ってきます。

いわさきひちろさんの絵が好きなのでこの絵本を選びました。くりぬき方がとても素敵で次のページへの期待感が高まりました。とても色使いが印象的で私の大好きな絵も登場したのでテンションも上がりました。娘も”パシャッパシャッ”というカメラの音を気に入ったようです。クリスマスの絵が特に心に残りました。女の子が蝋燭の明かりをじーっと見つめる澄んだ眼差しが何とも言えずうっとりとした気分になりました。題名通り心に響く作品でした。

私はちひろさんの絵を、ゆっくりぼーっとながめていたいので、このようなしかけはあまり興味がないです。もともとしかけ絵本用にかかれた絵ではないのですから、私は普通の絵本の方が好きです

いわさきちひろさんが雑誌の表紙のために描かれた作品を再構成し、上手に仕掛け絵本にしたものです。

春夏秋冬の季節のワンシーンを、パシャッ、パシャッとカメラのシャッターを切るような流れになっていて、アルバムをめくっているような感覚でページをめくっていきます。
やさしく心やすらぐ、いわさきさんの絵は、いつみても癒されます。
絵本としてのストーリーがあるわけではありませんが、いわさきさんの魅力がギュッとつまった、とっておきの作品集です。