赤ちゃんぞうが、ぬいぐるみのクマをなくして、泣いています。エルマーは、「ぼくのをかしてあげるから」と、ぬいぐるみを貸してあげます。エルマーのクマさんは、パッチワーク色。ぬいぐるみまで、特別なんですね。「エルマーとウイルバー」で出てきた、いとこのウイルバーも登場します。エルマーシリーズでは、ぞうだけではなく、他の動物とも仲良しで、みんな心優しい動物です。みんな、気にかけてくれます。
そして、夕方、とうとう赤ちゃんぞうのクマが見つかったのです。
エルマーの最後の一言、「だれにとっても じぶんのクマがね、いちばんとくべつなんだ」この言葉に、頷かれる方も多いと思います。お子さんも、「うんうん」と言う顔をして聞いていると思います。小さな子どもにとって、お気に入りのぬいぐるみは、どんなに汚くなったり、ボロボロになったりしても、大切なもの。いつも、これを持って寝るという子どもも、多いと思います。そういう子ども心がわかる、デビッド・マッキーだからこそ、こんなにたくさんの人に読みつがれ、シリーズとしても、たくさんの絵本が出版されているのだと思います。